■2012年2月26日 19:00
競技終了の時刻です。
時間ぎりぎりに「できた!」と滑り込んだ作品はの3点のみ。
やはり15時半ごろからの塗装ブースの混み合いで思うように挑戦者たちの作業が進んでいないのが原因。
ここで店長が決断をくださいました。
「ロスタイム!1時間!!」
「うぉぉー」「それなら間に合う?!」と挑戦者たちから支持の声があがります。
その後、緊急で仮設ダンボール塗装ブースを設置したり、コンプレッサーを追加で投入したりと塗装環境を補強しつつ、挑戦者たちのラストスパートや、仕上げなど怒涛の追い上げにかかります。
■2012年2月26日 20:00
ロスタイムを含め「プラモの鉄人」競技終了。
駆け込み作品もありましたが、全員の作品がそろいました!
8時間ぶっ通しでの模型製作でHPもMPも消耗しつくしてグロッキー状態の挑戦者たちのはずですが、やはり出来上がった作品を前に笑みがこぼれています。
ちょっとランナーズ・ハイ的なテンションの高さですが。
みんなで出来上がった作品をまじまじと眺めて、自分にも他の挑戦者たちにも賞賛を。
それでは出来上がった作品をご紹介します。
小3兄くん「MGガンダムAGE-1ノーマル」
時間内に最新MGキットを組上げ、軽く合わせ目消し、ガンダムマーカーでスミ入れで簡単フィニッシュの後別売りのコーションデカールを全身に貼りこんでいます。
ロスタイムを利用して、ベースを組み立てポージングも決めてくれています。
店長:「最新MGを作ってみてどんな感じ?」
小3兄くん:「パーツが少し少な目にしてあって作り易かった」
店長:「半年後くらいにある模型コンテストにも大人に混じって参加してくれると思うけど目指すは?」
小3兄くん:「優勝です!」
挑戦者たち一同:「おぉぉーー!!!」パチパチパチ。
幼稚園弟くん「MG旧ザク」
店長:「幼稚園でMGってすごいなぁ。難しかった?」
幼稚園弟くん:「ポリキャップを使うところを間違って組み立ててしまった。お父さんに腰のポリキャップの代わりを作ってもらいました」
店長:「設計図よくみて今度は失敗しないようにできたらいいな。お兄ちゃんと同じ質問で模型コンテストで目指すは?」
幼稚園弟くん:「優勝!」
挑戦者たち一同:「おぉぉーー!!!」パチパチパチ。
挑戦者たち一同(約30~40代):「・・・・末恐ろしい・・・・。」
「特撮MBH劇場版ザボーガー」
挑戦者:「カッコ良かったので一度作ってみたいと思っていました。
ガレージキットなので組み立てまでは早かったけど、やはりマスキングが地獄でした。
しかも一番めんどくさい頭のところでテープに塗装を持っていかれてしまって泣きかけました。」
店長:「リタッチも目立たずいい感じです。 開始直後なにやらあわててた様に見えましたが何かトラブルでも?」
挑戦者:「工具箱を家の机の上に忘れてきていました・・・・。塗料はカバンに入ってたんですが・・・。」
店長:「え?!」
挑戦者:「置き道具のデザインナイフと折れたダイヤモンドヤスリしかなかったです。」
店長:「え??!」
「ソードフィッシュ」
挑戦者:「塗装は暗い赤から立ち上げて明るい赤を重ねています。スジボリ部分は暗いグレーを細吹きにしています。」
店長:「競技開始すぐにタミヤパテで合わせ目処理をしようとしていたのを見て、間に合わないかも・・・と心配しましたが・・・。」
挑戦者:「え?間違ってましたか? 他のやり方があるんですか?」
店長:「プラモデル作りのセオリーとしては正解です。
時間的余裕が少ないプロが使う手法は他にもあります。例えば瞬間接着剤で接着&段差埋めという方法もあります。
それぞれの手法には長所短所があるので、マニュアルに縛られず教科書に載っていない色々な技法を試してみて自分に合う方法を知っておくもよいと思います。」
挑戦者:「なるほどー。今度試してみます。」
「紅蓮弐式 ロイヤルコーティングver.」
「塗装ブースの取り合いになるのは目に見えていたので、塗装なしでも見栄えるものを選んでみました。
通常版のキットがなかっというのもありますが(笑)。
ナイトメアフレームの立つ世界観を出すためにコトブキヤさんのベースも急遽追加してジオラマ風にしてみました。
信号などの小物も付いているので雰囲気でたように思います。」
「トゥランファム」
店長:「さすがにここまでの旧キットは完成には至りませんでしたが楽しめましたか?」
挑戦者:「今後の挑戦者に完成しなくてもいいんだと思ってもらえたならイベント参加のハードルを下げたという意味も込めて楽しめました。」
店長:「よく見たら合わせ目消しだけでなく、凹モールドを開口して裏打ちとか、スジ彫りまで彫りなおしてあったりと地味だけど手が込んだ工作がされていますのである意味立っているのもすごい。
それにほかの挑戦者に塗装ブースを譲るために、あえて塗装は放棄したように見えましたが気のせい?」
挑戦者:「買いかぶりすぎ・・・あ、いや、そのとおりかな(笑)」
店長:「俺のことは構わずみんな先に行け・・・的な?」
小3兄くん:「質問です。後ろから見たらおなかに穴が開いているのはなぜですか?」
挑戦者:「見ちゃダメ(笑)」
店長:「こんなずるい大人になっちゃダメ(笑)」
「MGグフver.2.0」
店長:「2人での作業分担は打ち合わせをしてたんですか?」
挑戦者A:「いえ、ぶっつけ本番で阿吽の呼吸です。」
店長:「結構本格的な塗装ができていますが、夕方ぐらいからかなりグロッキーにみえましたが?」
挑戦者A:「相方が黒立ち上げでやろうっていうもんで・・・何パーツ塗っても終わらないという・・・。」
挑戦者B:「すみませーん、先輩・・・」
店長:「フレームは見えるところだけ塗装?」
挑戦者A:「いえ、相方が塗ろうといったもので全部塗っています・・・。」
挑戦者B:「すみませーん、先輩・・・」
店長:「ヒートロッドもちゃんと作りましたね。ヒートソードで逃げるかと思いましたが?」
挑戦者A:「いえ、相方が・・・。」
挑戦者B:「すみませーん、先輩・・・」
「コマンドウルフ」
挑戦者:「全塗装でもなんとかなる見込みでしたが・・・結局全部に色を乗せるので精一杯でした。マフラーとか一部やっつけの部分があるのであまり近くで見ないでください。」
店長:「ゾイドに挑戦しようというその心意気がいい。でも参加直前までHGガンダムAGE?2にでいくといってたような・・・」
挑戦者:「てへっ」
「LBXデクーOZ」
挑戦者:「角をなくしてそれっぽくでっち上げました。合わせ目を消して、シルバー>クリアレッドでメタリックに仕上げてみました。でもイメージしてたより色が暗くなってしましました。」
店長:「シルバーベースで塗り重ねるとどうしても暗くなりますので、できるだけ白やパールなどを工夫して明るい下地を作っておかねばなりません。」
「レッドショルダーカスタム」
挑戦者:「足首をボールジョイント化したり、肩や手のリベットを打ち直しています。降着ポーズにはしていますが、ちゃんと関節は生きていて立ちます。」
店長:「これもよく間に合いましたねー。頑張ったとしか言いようがありません。」
「サンドロック」
挑戦者(彼):「成形色にシャドーを吹いたりしてグラデーションぽく仕上げています。
デカールとかを彼女に貼ってもらってましたが、最後は時間がなくて目の周りのクマドリもぶっつけ本番で面相筆で塗ってもらいました。」
挑戦者(彼女):「・・・・。」
店長:「なんかゴキゲン悪いようですが大丈夫ですか・・・」
挑戦者(彼):「大丈夫・・・だと思います・・・たぶん・・・。」
「ソウルゲイン」
挑戦者:「武器がないからと思ったんですが、格闘ポーズ用の可動ギミックが大変で・・・・。結局、ヒジ・ヒザのハサミ込み回避で軸を切り飛ばして組み立て時に接着しポーズ固定としています。スパロボはやっぱり大変です。」
店長:「第1回プラモの鉄人の時は発売したての1/144サイバスターをつくってたので、第3回の時もスパロボで頼みます。」
つづく。