本日は兵庫県立美術館で開催されている特別展に行ってきました。
その名も「富野由悠季の世界」!
兵庫県立美術館さんはアニメなどサブカルコンテンツの展示会を
たくさん開催してくれる、関西圏では非常に貴重な美術館です。
神戸三宮から阪神電車でふた駅ほどで、アクセスの良さもありがたいですね。
エントランス前では富野作品のキービジュアルがお出迎え。
機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙、ガンダム Gのレコンギスタ、
伝説巨神イデオン、ターンエーガンダム・・・
これだけでテンションが上がってきます。
受付でチケットを購入すると日替わりで「しおり」がもらえました。
どの曜日のしおりも富野作品のキャラの集合イラストらしいですが、
月曜日はシークレットだったらしく(?)にこやかな富野監督でした。
ここからは展示ブースなのですが・・・
内容が濃すぎて、何も書けません。
富野監督のお父様から受けた影響や、中学生時代の宇宙観、学生運動に短編映画、虫プロ時代の絵コンテの速さ、フリー時代の苦節、高畑勲氏からの影響、そしてライディーンの神話っぽいアニメ、勧善懲悪でないザンボット3、政治が絡み合う1stガンダム、無限の力イデオン・・・企画書やら、OPの絵コンテやら、
このあたりで90分ほど経ってしまって閉館時間、あえなく退館を促されます。昼過ぎに入館したこともありますが、ひとつひとつ見ていくと、とても2時間くらいでは回りきれません。本気で見に行くかたは最低4時間くらいは確保しておいたほうが良さそうです。
しかもキュレーターさんが言うには、イデオンらへんでまだ半分くらいだそうです。つまり、このあとにはダンバイン、エルガイム、ザブングル、Zガンダム、ガンダムZZ、逆襲のシャア、ガンダムF91、Vガンダム、ブレンパワード、キングゲイナー、リーンの翼、ターンエーガンダム、リングオブガンダム、Gのレコンギスタなどなどアニメ作品に対しての富野監督の思いが絵コンテ、メモ、デザインなどになって数多く展示されています。
ロボットで気になったのがエルメス「ララァ・スン専用モビルアーマー」は富野監督が三面図を描いいたデザインであることや、富野監督が制作した1/100ガンダムのガンプラが無塗装銀に激しいダメージ表現で仕上げられていたこと、カトキハジメ氏のVガンダムの初期稿、オーラバトラーやヘビーメタルのデザイン案など、見どころ満載です。MAX渡辺氏の1/60グフも現物が展示されていたのも驚きです。
ミュージアムショップでは富野監督のことを好きすぎるであろうスタッフさんによる富野監督グッズに溢れていました。図録も欲しかったのですが、無難にプラモデルを購入。
MGガンダムF91のオリジナルプランVER.です。
映画公開ギリギリで現在のトリコロールに変えられたとか?
そういえばνガンダムも予告編では同じようなロービジカラーだったような・・・。
富野監督は兵器然としたカラーリングがお好きなのでしょうか?
箱のサイドには富野監督のメッセージが。
いい感じに自分の作品を反省する「富野節」が炸裂しています。
ちなみにF91の展示コーナーではこのカラーリングのデザイン画や、
富野監督によるF91のデザイン(アールやボリューム、脚のライン取りなど)に
対する細かな修正指示のメモも展示されています。
展示や売店を抜けるとほっと一息できるフォトスポットが。
サラやアナ姫さまと一緒に踊れる「キングゲイナー」のダンスシーンのパネル。
ジャンプしてサクセスを掴みそうな「Gのレコンギスタ」のベルリとアイーダ。
「機動戦士ガンダム」のホワイトベースクルーと一緒に走れたり・・・。
どうやって写真を撮ったらいいか、結構悩む(シャアみたいに割って入るのか?)いっしょにニュータイプ会話が楽しめるアムロとララァ。
サン、アターーックッ!
最後は人間サイズのダイターン3がお見送りしてくれます。
作品内容がザンボット3やイデオンが衝撃的すぎて、
ダイターン3がややプレーンだっただけに(?)、このインパクトはいいですね。
展示が半分くらいしか見れなかったのに情報量が多すぎて
脳が追いつかない感覚のままロビーへ戻ると・・・ポスターが。
いつのまにやら「劇場版 Gレコ」公開まで1ヶ月を切っていました。
これ、どうも第1部となっていたので、まだまだ続きそうです。
ロビーにもフォトスポットが。
書き割りの間に入って写真が撮れるそうです。
ちなみにフォトスポットには富野作品の名台詞が吹き出しとなって、手に持てる遊びも盛り込まれていました。「坊やだからさ・・・」とかも。
会場でも配布されているフライヤー。
フライヤーですらこの文字の量!
好きな方にはたまらない「富野由悠季の世界」は
12月22日(日)までの開催予定ですので、ぜひ足を運んでみてください。
ロビーにはでっかい御大。
チケット購入してから入場するまでに登る、
安藤忠雄氏らしい階段フロアにも技巧が凝らされていますので、
最初から最後まで楽しめるかと思います。