本日はなんとなく、なんちゃってマスキング講座でもしちゃいましょうかね。
模型制作の上で三本の指に入るであろう、めんどくさい作業。苦手にしている人も多いと思います。店長も嫌いです。
店長的に、この作業の最大の弱点、それは楽しくない!!
まぁ~めんどくさい地味~な作業が永遠とつづくわけで・・・・
だがマスキングを剥がして綺麗に塗り分けができているときの達成感は格別ですね。
基本的に難しい作業ではないマスキング(例外はもちろんありますが)、今回は一番オーソドックスな例を一つ。
キカイダーの腕です。黄色のラインを入れるので赤の部分をマスキングしていきます。
まずは色の境に細く切ったマスキングテープを貼っていきます。細くすればするほどかなりの曲面にも対応できますので場所場所で細さは変えたりしますよ。
後は塗り分けする線に沿ってキッチりと貼っていくだけ。っと簡単な作業なのにかなりの人が吹きこぼしや色との境がガタガタになるのはナゼ??
理由は簡単、ちゃんとテープを圧着できてないのとマスキングテープのカットした断面が汚いからです。
テープの圧着には細い針のようなもので(店長はケガキ針を使ってます)しっかりと押さえていきます。
マスキングテープのカットした断面を綺麗にするには・・・・なるべく小まめにナイフの刃を変えるなり手入れ(刃についたノリをとること)するなりして刃の切れ味を良くした状態で作業することです。テープを何回もカットすれば当然、刃にノリが付着してきますし、カッティングマットを切れば刃が鈍らにもなってきます。そんな刃では切れてるようでちゃんとは切れてません。
テープの継ぎ足しも上の理由になります。
なかなか一か所を一本のテープで長さキッチリとはいかないものです。なのでテープを継ぎ足して作業を進めるのは普通なのですが、テープを継ぎ足すときに重ねてませんか??テープの厚みをあなどってはいけません。重ねるということはそこにテープを二枚張ってるのと同じです。平面ならまだいいですが、だいたいは写真のような凸になっているものに貼ったりするわけですよ。そうなれば当然、凸の側面には重ねた場所に段差が生じますし継ぎ足したテープの下にはしっかりと圧着しないと隙間ができ吹きこぼしが発生します。なのでできるかぎりは重ねるのではなく続きから貼るようにします。重ねる場合は継ぎ足し部分の圧着とエンドを少し外側に逃がしてやればいいでしょう。
そんな感じで全ての境をマスキングテープで張りました。
輪郭ができたので中を埋める作業ですが、このままテープでやる場合とマスキングゾルを使う場合があります。
今回は物も小さいのでテープでやるとめくれなどで吹きこぼすおそれが強いのでゾルで全体を覆います。
店長は細い針などで塗っていきます。
これで完成。
ゾルで全部やればいいのではと思う人もいるとは思いますが基本はゾルで綺麗にマスキングは難しいです。
特殊な条件下であればできますが(たとえば少し広めの溝などがあり、後でそこにはスミを流すとか)基本はスミイレやリタッチが必須になるとおもいます。少なくとも店長にはゾルオンリーで綺麗なマスキングは無理です。
で黄色塗ってマスキングを剥がすと・・・
(パーツ変わってごめん、あっちはまだあの後、銀塗らないといけないのでマスキングが剥がせないので)
こうなります。
じゃっかん気になる部分もありますが、大丈夫この後、缶クリアーを吹けば治る程度です。
とまぁ~こんな感じで進めればマスキングが嫌いでも苦手にはなりません。
だいぶ端折って書いてるの解りづらいかと思いますが気になる人は店長つかまえてきいてください。