本日はお客様のプラモデル完成品をご紹介いたします。
日東のプラモデル「大河原邦男おもしろメカワールド オモロイド」シリーズの「グリンク」です。シリーズ名の通り大河原邦男氏がデザインしたロボットをプラモデル化し80年代に発売されたものです。
その世代の方々には有名なプラモデルシリーズなのですが、80年代に生まれた自分としては初めて見るプラモデルです。SD体型のロボットに変形機構を加えた雰囲気でしょうか、丸めのフォルムが非常に可愛らしいです。デザイナーが一緒だからコトブキヤさんのDスタイルスコープドッグと並べても面白いかもしれません。
さすがに30年前のキットで当時400円くらいだったそうで、今見ると物足りない部分もありますが、制作者のカメイ様が全身に渡る改造で超絶カッコよくなってます。
頭部バイザーは可動し、おろした状態でもターレットレンズ(?)がのぞくようになっています。
各関節もプラ材や流用パーツを駆使し、新造されています。手首が次元ビルドナックルだったり、ヒジにボールデンアームアームズが使用されているなど、バンダイさんのアフターパーツも使用されています。
新造された関節により、見た目はサッパリ動かなさそうなグリンクが動きます!
水中用の設定ですが、のしのし歩く!肩の前後可動や足首の多重関節、ヒジの球体関節化などが効いてます。
さらにアームパンチ!
実は胴体やカメラアイのメカ部分も横ロール回転するので表情がすごく付きやすくなっています。
そして首長竜へ変形!
背中の首を引っ張り出してくるだけのシンプルなギミックですが、首の節にも関節を仕込んであるので元キットよりもフレキシブルに可動します。ヒジに仕込まれた球体関節によってヒレに表情がつけられるのが芸コマです。
工作の精度が圧倒的なのは申し上げるまでも無いですが、塗装も鉄っぽい表現や、足首のガンダムセンチネル風グラデーション、各部にやり過ぎない程度にほどこされたウェザリングなど、大人力(おとなちから)をいかんなくつぎ込んで制作されておられます。すごすぎです。
制作者のカメイ様は今年3月にメタルボックスで開催した模型コンテストガンプラ部門3位に写真左のガンダムマークVで入賞されていたりもします。工作と塗装の技術力がこんなにも高く融合している方もそうそういないかと思います。
すごい作品を見せていただき本当にありがとうございます。
こちらの作品はしばらく2Fショーケースに展示していますのでご来店の際はぜひご覧くださいませ。ちょっとオモロイドが欲しくなったりもしますよ。