仮面ライダーファイズビネット制作は今回が最終回となります。
今回は電装ユニット編ということで、ベースに仕込む電池ケースやスイッチ、配線の制作となります。
電池ケースとスイッチボックスのレイアウトを検討します。
これもスクラッチなので、頭の中で配線図を引きながらリード線を切り出してははんだ付けしていきます。
電源はファイズファインダー、フォトンストリーム、ベースのΦマークの3系統に分けました。
フォトンストーリームは電流にデリケートなチップLEDなので3Vのボタン電池にしています。
それぞれの配線の取り回しを考えながら、はんだ付けで結線していきます。
ボタン電池のケースもスイッチユニットに収納できるようにケースを加工しています。
フタを閉めれば余計な配線を見せることなくスマートに納まります。
スイッチ側から。
トグルスイッチが3つ並んでいます。
ファイズファインダー、フォトンストリーム、ベースのΦマークを別々にオンオフできる仕様です。
これで電源まわりのユニットはなんとか大丈夫そうです。
ベース裏に設置するレフ板ボックスをプラ板の箱組みでスクラッチします。
正面から見た時にベースの下からレフ板ボックスが見えないようにするためと乱反射させるための角度をつけるために、ちりとり型の形で作りました。
できるだけたくさんの光がΦマークに集まるようにレフ板ボックス内側とベース裏にアルミテープを貼って、中央に超高輝度LEDを配置して固定しています。
レフ板ボックスを閉じます。
メンテナンスができるよう開閉式にして、ビス止めで固定しています。
二重構造のベースのシャフトを組み立てていきます。
配線は見た目を美しくするために、それぞれの系統にチューブでまとめてベース裏に固定していきます。
ベース後ろから。
配線もユニットも美しく収めることができました。
スタッフじゅんくんがファイズを綺麗に塗りあげてくれたので、ファイズ側の配線の仕上げをやります。
ファイズファインダーとフォトンストリームから引き回されたケーブルは全部で12本。
これだけ多いケーブルを右足一本の中に収めています。
まずはプラスとマイナスに分けてロープのようによっておきます。
メンテナンス性をあげるためにファイズとベースの間は極小のコネクターで接続することにします。
電工ペンチでコネクターの中に仕込まれる端子をケーブルにかしめます。
0.15mmのケーブルを1mmの端子にかしめるのですが、これが激烈に難しい作業でした。
圧着できていなかったり、圧着の負荷で簡単に切れたりと何度か失敗する前提でしたが、失敗しすぎて危うく予備の端子を使い切って納期に間に合わないところでした。
この目では見えない神経が磨り減る作業を4セット。何とか無事完了。
端子をコネクターに差し込んで固定します。
断線防止と絶縁のために端子の根元をエポキシ系接着剤で固めておきます。
2系統分のコネクターができたら、ファイズの足の裏にあたる部分にコネクターがギリギリ通る4mmサイズの穴を開けて配線を通します。
電源ユニット側ののコネクターに差し込んだら配線は完了。
あとはファイズの足の裏に軸打ちをしてベースに固定したら完成です。
それでは、点灯式を始めます。
ちゃんとつくかドキドキの瞬間です。
無事全ての電飾が点灯しました。
テストと失敗の連続でめちゃくちゃ苦労しましたがやっただけの価値があったと思います。
よろこんでもらえたらいいなぁと。
4回にわたって簡単ではありますが仮面ライダーファイズビネットの制作レポートをお届けしましたがいかがだったでしょうか?
みなさんも模型の楽しみ方の一つとしていろいろ挑戦してみてください。
ありがとうございました。