前回のベース製作レポートに引き続き、今回は塗装/テクスチャー編です。
いろいろ悩んだのですが、キットに付属していたプレートは黄金色にしようとなりました。
いろいろな金色がありますが、今回はパンチのある金色にしようとおもいます。
基本色に選んだのはガイアノーツさんのスターブライトゴールドです。
これを金属色専用の薄め液でエアブラシに最適な濃度に希釈します。
事前にプレートには、プライマーサーフェイサーで下地を作っておき、クレオスさんのGXウイノーブラックでできるだけ光沢になるように黒下地に塗装。
そして、準備しておいたスターブライトゴールドを吹きます。
吹きすぎるともっさりして美しくなくなるので、メタリックは吹き加減が難しいです。
金塊のようなオレンジ味を帯びた金色ができたら、光沢のアクセントに雲母堂さんのビスマスパールで調子をつけて吹きました。
このパールは15年前に買ったものなのですが、パール粒子が死んでいるのでは?と思ったのですが大丈夫そうでした。
厳密には少なからず酸化して色味は変わっていそうですが・・・。
続いて、ピラミッドの石風にスタイロフォームのベースを塗装していきます。
エアブラシよりも筆目のタッチも生かしたいので全面筆塗です。
ラッカー系ではスチロールが溶けてしまうので、アクリル系水性ホビーカラーのサンディイエローを基本色で塗っていきます。
クリームイエローとつや消しホワイトをブレンディングしながら濃淡の調子をだしていきます。
大まかなイメージで全体が塗れたら、次にウォッシングで調子をつけていきます。
使用したのはクレオスさんのMR.ウェザリングカラー。
これははじめから希釈されていて、すぐに筆で塗りこんでいけるので非常に便利です。
使用したのは、グレイッシュブラウン、サンディウォッシュ、マルチホワイト。
石肌の明暗や凹凸、風化した感じの色合いを意識しながら、この3色を塗り分けたりブレンディングしたりと様子を見ながら数時間ごとに色を足していきます。
左がウエザリング後、右が施工前。
時間経過で、いろが染み込んだり、乾燥したら色味が薄くなったりするので、数日かけて狙った色に調整していきました。
スタイロフォームのベースの色ができたら、収縮などの影響が出てもプレートがちゃんとはまるか仮組みしてみます。
この仮組み中に、「!!」と思ったのが、ゼルダの伝説のトライフォースみたい・・・でした。
仮組みで問題なかったので一安心。
木工用ボンドで、プレートを固定していきます。
これで、ベースの基本形が完成しました。
金色のインパクトがいい感じにあるように見えます。
ここから仕上げに向けてテクスチャーや調整を繰り返していきます。
まずは砂漠に埋もれた遺跡っぽく「砂」のテクスチャーをということで、タミヤさんの情景テクスチャーペイント ライトサンドを使用しました。
わざと作っておいた「隙間」に流し込んだり、砂に埋もれた感じを出すように様子を見ながら進めます。
粘度が高いので塗るというより、置くように盛っていきます。
テクスチャーペイントを置いては、筆で慣らしたりふき取ったりを繰り返して、風邪で砂が飛ばされた自然な風紋にみえるように、乾燥のヒケもすごいので何度も盛って慣らしてを数日かけて繰り返し調整。
最後にエアブラシを使って、全体の色味を調整したりリタッチしたりしてなんとか完成しました。
こちらがアヌビスのベース。
こちらがホルスのベースです。
今回は個人ではなかなか作れない貴重なキットを作れて経験値がまた増えた気がします。
また来年、新しい技術にも挑戦していいものを作れたらと思います。
なにより作ったものを見てもらえて喜んでもらえたら一番うれしいです。